特定非営利活動法人 宇宙からの地球観測を考える会


 


 NPO「宇宙からの地球観測を考える会」設立される

 宇宙3機関の統合を控え、「日本の宇宙からの地球観測はいかにあるべきか」を考える特定非営利団体「宇宙からの地球観測を考える会」の設立総会が、2002年6月3日に東京大学生産技術研究所で開催されました。高木幹雄東京理科大学(現在は芝浦工業大学)教授を会長として選出し、その後、古濱宇宙開発事業団(現在は宇宙航空研究開発機構)理事、飯田通信総合研究所(現在は情報通信研究機構)理事長、合志国立環境研究所理事長が来賓として新しいNPO発足の祝辞を述べられました。引き続き、設立披露の祝賀会が開かれ、大澤リモート・センシング技術センター(RESTEC)理事長、内田日本宇宙フォーラム理事長の2名の元NASDA(現在JAXA)理事長が祝辞を述べられました。
 
 宇宙からの地球観測に関する提言を行う研究者の活動は、1980年代に地球環境観測委員会として始まったといえます。この委員会の活動の中で、日本の地球観測のコンセプトやミッションが議論されました。このような議論の中から、ADEOS-2などの地球観測ミッションが作り出されてきました。その活動は、90年代になり、新しく設立された地球科学技術推進機構(ESTO)の中の地球科学技術フォーラムに引き継がれました。しかしながら、バブルの崩壊に伴う財政事情の悪化や、宇宙3機関の統合、特殊法人の整理・統合、大学・研究所の独立法人化など環境の変化に伴い、地球科学技術フォーラムとしての活動が不可能になりました。また、地球科学技術フォーラムでの活動では、地球観測全般を対象としたために、活動が拡散したきらいがありました。

  そこで、地球科学技術推進機構が解散することを契機として新たな装いで出発することになりました。今回は、研究者・技術者の自主性・自立性を確保するために、会費と委託業務で運営する特定非営利団体として活動することになります。今後、宇宙からの地球観測を推進する体制に関する新しい提言や、社会に対する啓蒙活動などを積極的に行ってゆく予定です。これらの活動としてまず、9月に東京大学においてシンポジウム「我が国の地球観測計画への提言」−2025年を目指して−を開催致します。

 5月14日 2003年度通常総会開催される

 6月14日 2004年度通常総会が開催される

 特定非営利活動法人宇宙からの地球観測を考える会の平成16年度通常総会が東京大学で開催された。
 2003年度の事業報告、会計報告と2004年度の事業計画と予算案が承認された。
 その他の議題ではNASAからJAXAに対して運用終了の意向の旨連絡があったと報道された熱帯降雨観測衛星TRMMについて検討が行われ、延命の要望についてFEOS有志でJAXAとNASAに対して嘆願書を提出することが決定した。

 

     
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